独占取材
【独占取材】小野賢章が1人で
50役以上演じる話題作
『VIVANT』オーディオブックの魅力
日曜劇場『VIVANT』ノベライズの朗読を担当する声優・小野賢章さん。朗読劇としてドラマに新たな息を吹き込む難しさや、50を超える登場人物のすべてをおひとりで演じるなかで見えてきたポイント、映像にはない音声コンテンツならではの魅力など、さまざまな想いを赤裸々に語っていただきました。
劇中では、ドラマのキャラクターを尊重しながらも、それぞれのキャラクターが持つ特徴を声色やトーンの変化だけで見事に再現し、実に50にも及ぶ登場人物を見事に演じ分けている小野さん。これまで数多の人気作に携わり、作品の持つ可能性を何十倍にも何百倍にも広げてきた、百戦錬磨の小野賢章をして「今後の役者人生の糧になる」と言わしめた作品に対する彼の想いを紐解くと、冷静な語り口の奥に燃えたぎる情熱が見えてきました。今作が持つ「聴覚だけで "未知の世界" に触れるワクワク感」は、小野さんの常人には計り知れない努力と類まれな才能があってこそ。
本インタビューを読めば、小野賢章さんの魅力とオーディオブック版・VIVANTの持つ魅力に引き込まれること請け合いです。それでは、お楽しみください。
- ──まず、オファーを受けた際の心境を教えてください。
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「え、あの『VIVANT』の朗読を……!?」とビックリしました。ドラマをリアルタイムで観ていたわけではないんですが、ドラマが放映されていた期間は毎週のようにSNSが盛り上がっていたのは知っていましたし、林原めぐみさんや花江夏樹くんが出演していたことも話題になっていたので、(オファーをいただいて)非常に驚きましたね。
- ──そのオーディオブックの朗読となると身が引き締まる部分もありますか?
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そうですね。これまでにもオーディオブックの朗読のお仕事を何度かやらせていただきましたが、どれも結構体力を使うもので(笑)。なのでこのオファーも受ける以上は腹を据えて向き合わないといけないなと思いました。
- ──特に『VIVANT』は登場人物も多いのでハイカロリーですよね。
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実は、オファーの時点では役が多いことを知らなかったんですよ。もし事前に知っていたら、オファーを受けるかどうかもうちょっと悩んだかもしれません(笑)。
- ──既に数話録り終えていると思いますが、収録をしてみていかがでしたか?
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思った以上にハードでした(笑)。収録が進むにつれて体力がどんどん削られていくんです。後半になればなるほど噛む回数も増えていきますし、台本が活字のみなのでどこを読んでいるのかわからなくなってきたりもして。そのうえでセリフに感情を乗せる部分は乗せて、ナレーションはナレーションとして分けていく……というのは、かなり大変なことでした。
- ──収録はどのように進めていくのでしょうか?
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1話30~40分あるなかで、シーンごとに録っていきます。ノベライズのページでいえば6~7ページぐらいずつ進めていく流れで、アニメの収録などと比べるとたくさんしゃべっていると思います。
これは朗読劇の舞台などともまたちょっと違う感覚で、ほかの人がセリフを言っているときに息継ぎをする、みたいなこともできないので、結構体力を使います。開始当初は1話分の収録に3時間くらいかかっていましたが、少しずつ慣れてきて、今では1時間10分ぐらいで収録を終えられるようになってきました。
- ──今回、50役以上のキャラクターをおひとりで担当されていますが、同一シーン内で役を切り替える際に心掛けていることはありますか?
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登場するキャラクターが多いので、事前にしっかりとチェックして準備しておくことですね。今回の作品は、個人的に "落語" の手法に近いように感じています。あっちに行ったり、こっちに行ったりする感じも似ているのかなって。
- ──なるほど! 確かに近いかもしれませんね。では、役を切り替える際に大変なことはありますか?
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シーンをまたいで "久しぶりに登場する人物" がいると、その前に演じたときのことを思い出すのが大変ですね。『VIVANT』は架空の国 "バルカ共和国" と日本とを行ったり来たりするので、シーンによって登場人物がガラッと変わります。たとえば、バルカ共和国から日本にシーンが移って、再び丸菱商事の人たちを演じるというときは、過去に収録した音声を確認させてもらいながら、それぞれの役柄がブレないように心掛けて収録しました。
- ──ここまで登場人物が多いとそれぞれに個性をつけるのも難しいでしょうか?
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まだ収録の途中ですが、引き出しのストックがもうほとんど残っていません(笑)。フレッシュな気持ちで収録するため、収録直前にドラマの映像をチェックするようにしているんです。だからこの先どれだけたくさんの人物が登場するのかを知らなくて……。役の引き出しに関しては必死にやりくりをしています(笑)。
- ──ドラマもご覧になっているということは、ファンと同じ目線で楽しんでいる部分もあるのでしょうか?
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そうですね。伏線がしっかり張られていますし、真相が明らかになったときに「お前だったのか!」と心から驚いています。SNSが盛り上がっていたのも納得しますね。今回のオーディオブックでは、ドラマでの役者さんのお芝居をベースに役作りをしているので、"ドラマを流しっぱなしにしつつ台本と同じセリフが出てきたときに復唱、ナレーションパートは映像を一時停止して練習する" みたいな流れで準備をしています。
- ──収録現場で監督から特別なディレクションなどはありましたか?
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いえ、基本的にはすべて任せてもらっています。ドラムが持つスマホアプリの声はそのままでいいのでは!?と思いましたが……(笑)、そこも僕が担当するので、そのままお芝居の指針にさせてもらうというか、完コピするぐらいの気持ちで臨んでいます。オーディオブックはドラマと違って、外国語で話している部分も日本語で表現しないといけません。そこはドラマと違って外国語でしゃべっていても字幕が出るわけではないので、ちょっと難しいかなと……。
- ──カタコトで演じる部分もありますよね。
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どう差をつけるかがポイントですね。たとえば、バルカ共和国で出会うアリ・カーンはカタコトの日本語でしゃべりかけてきますが、別のシーンでは流ちょうな日本語を使って演じることで "母国語" で会話していることを示唆しました。特にカタコトのしゃべりは独特というか、ドラマでも演者さんがしっかり個性を出しているので、そこは意識していますね。
- ──苦戦した役はありますか?
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柚木薫ですかね。収録にあたり、主人公の乃木憂助をベースとして、地声に近いところで役を作っていました。その乃木の声は割と高めですが、薫のように女性を演じるとなるとさらに高くしないといけません。収録の後半で体力が落ちてきたときに、乃木と薫がしゃべるシーンが出てきたりすると差別化にはかなり苦戦しますね……。そんなときに声を出しやすくなるのが野崎さんです(笑)。
- ──野崎の声はわかりやすく低いですもんね(笑)。ちなみに、演じていて好きになったキャラクター等はいますか?
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丸菱商事の河合さんですね!演じていて楽しかったです。ドラマ版の渡辺邦斗さんによるネットリとしていて鼻につく、独特な感じがたまらなく魅力的だったので、「これはオーディオブックでもこの感じで残させてもらったほうがいい!」と思い、完コピを目指して研究させてもらいました。あと、登場人物がこれ以上増えないでほしいと思います(笑)。正直、テントのメンバーが10人ぐらい追加で登場したときは「まだ増えるの!?」って震えました(笑)。
- ──しかも、全員が "おじさん" ですよね(笑)
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そうなんですよ! これだけの人数が出てくるとなると、もうドラマの役者さんのしゃべりを参考にするしかないですよね。でも、自分にない引き出しもあるので、今後の役者人生の糧になるのは間違いないと思います。
- ──ナレーションパートで気をつけた部分についても教えてください。
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今回の台本はものすごく洗練されているといいますか、必要な情報と情景がすべて盛り込まれているのですごく読みやすい印象があります。声の高さでいえばちょっと低めに淡々と話すことを意識しつつ……。シリアスなシーンがずっと続く作品なので、重い空気感がありつつも速いテンポで聴いている方を急かすようなイメージのほうが作品に沿うかなと。舞台となる国が切り替わりながらも緊張感のあるシーンが連続するので、聴いてくださる方の不安感をうまく煽れていたらいいですね。
- ──小野さん自身は完成した作品を聴いて、どのような印象を持たれましたか?
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効果音はもちろん、音声加工なども入って臨場感が出ているなと思いました。ちなみにうちの親もオーディオブックが毎週更新されるたびに楽しく聴いてくれているみたいで、反応をもらえるのが嬉しいですね。
- ──ドラマとはひと味違った、オーディオブックの『VIVANT』ならではの魅力もたっぷり詰まっていますよね。
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オーディオブックは耳で聴くだけで、あとは聴いている方の想像力に委ねている部分が大きく、僕はそれこそが醍醐味だと思います。「百聞は一見にしかず」ということわざがある通り、視覚から得られる情報はかなりウェイトが大きくて、ドラマや映画、舞台ではそれが魅力ですが、(オーディオブックが)逆に視覚に頼らないことで 「"想像力" によって物語の余白が補われ、見え方が変わる」というところが魅力だと思います。
- ──"朗読劇" に近い感じでしょうか?
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たしかに朗読劇にもそういう性質がありますが、最近は衣装やセットで視覚的に補っている舞台もたくさんあります。エンターテインメントとして視覚を取り入れるのはおもしろいんですけど、やっぱり役者としては純粋な読み聞かせのほうが好みだなと感じていて。やっぱり僕らは "声で表現すること" がお仕事ですから、そこの研鑽を怠るわけにはいきません。
- ──最後にこのページを読んでいる方へメッセージをお願いします。
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初めて『VIVANT』の世界に触れる方には「これはこういうシーンなのかな……」と想像してもらいつつ、ドラマを観ていた方にとっては「ああ、あのシーンだ!」って思い出してもらえるようにしたいという一心で取り組んでいます。物語自体も日本で普通に生活していたら体験できないような展開の連続で、聴覚だけで "未知の世界" に触れるワクワク感が味わえると思います!ぜひとも楽しんでいただけたら嬉しいです。
プレゼント
キャンペーン
本キャンペーンは終了いたしました。
朗読を担当している小野賢章さんの
サイン入りチェキを
4名様にプレゼント!
参加方法
-
1.
KKBOX [ https://x.com/KKBOX_JP ] もしくは auスマートパスプレミアムミュージック[ https://x.com/utapass ]のX公式アカウントをフォロー
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2.
各アカウントから発信されるプレゼントキャンペーンの投稿に「いいね」
KKBOX : [ポストを見る]
auスマートパスプレミアムミュージック: [ポストを見る]
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3.
#音で楽しむVIVANT をつけてXに本作品の感想を投稿
投稿期間:2024年9月6日~9月12日
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4.
応募完了!
抽選&発送
当選者の方へのみ、KKBOXもしくはauスマートパスプレミアムミュージックの公式アカウントよりDMでお届け先情報の入力フォームを送付します。必要事項を入力し、商品の到着をお待ちください。
賞品の発送は、2024年9月中旬以降より順次行う予定です。
- お届け先情報の管理、賞品の発送は株式会社コンテンツ(https://www.contents.ne.jp/company/)へ委託いたします。
- DMの受信を許可してお待ちください。
- 当選の権利は、応募者ご本人のみ有効です。譲渡や他の賞品との交換はできません。
- 当選者の公表はいたしません。
- 住所の記入ミス、登録後の住所変更等の事由により賞品が届けられない場合、また、ご応募に関して不正な行為があった場合は、当選を取り消させていただく場合があります。
プレゼント
キャンペーン
本キャンペーンは終了いたしました。
朗読を担当している小野賢章さんの
サイン入りポスターをはじめ
VIVANTオリジナルグッズを
計34名様にプレゼント!
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小野賢章さん
サイン入りポスター 4名 -
VIVANT スタッフTシャツ 10名
(Mサイズ/Lサイズ各5名) -
VIVANT トートバッグ 5名
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VIVANT フェイスタオル 5名
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VIVANTノベライズ本 5名
(上・下巻セット) -
ヴィヴァンちゃん
ぬいぐるみマスコット(大) 5名
参加方法
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1.
再生期間中、KKBOXもしくはauスマートパスプレミアムミュージックのアプリで、本作品を1話以上再生
再生期間:2024年9月20日0時〜2024年10月3日23時59分
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2.
応募期間中、1で再生を行なったアプリを再度訪問し、1の条件を満たしたお客様にのみ表示されるバナーをタップ
応募期間:2024年10月8日0時〜2024年10月15日23時59分
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3.
フォームに必要事項を入力し、応募完了
※アプリでの再生ならびに応募方法はこちらをご確認ください
抽選&発送
賞品の発送は、2024年10月中旬以降より順次行う予定です。当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
- お届け先情報の管理、賞品の発送は株式会社コンテンツ(https://www.contents.ne.jp/company/)へ委託いたします。
- 当選の権利は、応募者ご本人のみ有効です。譲渡や他の賞品との交換はできません。
- 住所の記入ミス、登録後の住所変更等の事由により賞品が届けられない場合、また、ご応募に関して不正な行為があった場合は、当選を取り消させていただく場合があります。